研究会

JACET中部支部には7つの研究会があります。1)名称、2)研究会概要、3)活動内容、4)代表者・副代表者、5)参加人数、6)参加方法等は下記の通りです。研究会への入会・参加をご希望の場合は、各研究会に直接お問い合わせください。なお、JACET研究会は、全国のJACAT会員に広く開かれています。

中部支部研究会

1.ESP(中部) ESP Chubu Chapter
2.ライティング The Writing Research Group
3.国際英語と異文化理解 World Englishes and Cross-cultural Understanding
4.多文化共生と英語教育 Multicultural Coexistence and English Education
5.最新言語理論に基づく応用英語文法 Applied English Grammar based on the Latest Linguistic Theories
6.授業学(中部) Developmental Education Chubu Chapter
7.日英インタラクション English and Japanese Interaction

 


【中部ESP研究会】

 

1.研究会概要
 工業英語研究から始まった中部ESP研究会は、専門分野での英語教育の必要性を念頭に ESP研究会の運営を行ってきました。ESP研究にとって重要な視点は、英語教育のみならず、該当する各専門分野の社会性・歴史性を考慮する必要があります。そのためには、単なる教養的な知識のみならず、専門分野の最新の知識を常に得る必要があると考えています。

 

2.活動報告
 工業英語、栄養英語、看護英語といった専門分野のESPに焦点を当ててきました。また新ソルーションである二次元ドットコード(音声ペン)を活用した教材作りを行っています。このソルーションは日本で最初に中部ESP研究会が導入したものです。今後もこのデバイスの英語教育への活用の調査を行っていきます。また他のESP研究会との共同研究体制の取り組みも進行中です。

 

3.今年度の活動について
 次の3点を今年度の活動の中心としています。

  ①各分野での実践例の情報収集
  ②ESP教育の実践による教育効果の検証
  ③二次元ドットコードによる教材作成

代表:馬場景子

連絡先:bkeiko33@r4.dion.ne.jp


【日英インタラクション研究会】
JACET SIG on English and Japanese Interaction

研究会概要と活動内容

 JACET SIG on English and Japanese Interaction 本研究会は、日本語と英語の「やりとり Interaction」を比較分析することで、その実態を明らかにし、英語教育に活かすことを目的とする。日本人の英語会話能力の問題が取りざたされて久しいが、本研究会では、そこに欠けているのは「やりとり」の視点であると考えている。一人で話すスピーチやプレゼンテーションとは異なり、「やりとり」には言語文化ごとのスタイルがあり、それを理解していなければ、会話に参加することも、発話の順番を取ることもままならない。本研究会では、そのような日本語と英語の「やりとり」の実態を、談話の分析を通じて解明すること、また、その成果を英語教育に取り入れる方法を探ることを目的に、年に数回、名古屋と東京で集まり、議論を行っている。

現在の会員数:5名

 

研究会代表・副代表
 大谷麻美(京都女子大学)・重光由加 (東京工芸大学)

 

入会方法
まず研究会を見学の上で申し込みをお願いします。
見学希望連絡先:大谷麻美(ootanm[AT]kyoto-wu.ac.jp) ・重光由加(yuka[AT]eng.t-kougei.ac.jp )
[AT]は@に置き換えてください

 

 


【国際英語と異文化理解研究会】
SIG on World Englishes and Cross-cultural Understanding

 

研究会概要

 「国際英語と異文化理解研究会」は国際英語論と異文化理解の視点から英語教育のあり方を考える研究会です。現在の主たる研究活動は、科学研究費基盤研究(C)「母語話者英語を単一規範としない国際汎用性重視の英語新評価に関する実証研究」(平成30年度~令和2年度)をめぐって行われています。科研費助成研究に関して各人が研究分担に沿った研究を進める他、それどれの個人研究も実施しています。
 研究会員は、例年IAWE、ELF、AILAなどの国際大会に参加あるいは研究発表を行い、国際英語論研究の最新動向の把握に努めています。また、例年JACETの国際大会や中部支部の定例研究会で研究発表を行っています。また、JALL in JACETでも毎年研究会ポスター発表を行っています。2020年度も複数の学会での研究発表を予定していましたがコロナ禍で全て開催中止になってしまい研究活動の変更を余儀なくされています。今年度は論文執筆が主たる研究活動になると考えています。研究会の今後の活動としては、引き続き競争的研究資金に努力するなど、研究会としての研究環境を整え着実な研究活動を進めて行きたいと考えています。

 

研究会代表・副代表

 代表:吉川 寛(中京大学)・副代表:倉橋洋子(東海学園大学名誉教授)

 

入会方法

 連絡先:吉川 寛(中京大学)

 z114609[A]m.chukyo-u.ac.jp

 [AT]は@に置き換えてください

 


【ライティング研究会】
JACET SIG on The Writing Research Group

研究会の概要

 ライティング研究会は、英語で文章を書くこと、また英語で文章が書けるよう指導することに興味を覚える人たちが2カ月に一回程度、できるだけ多くのメンバーが参加できる日を設定して集まっている。
 「英語で文章を書くこと」に関しては、まずは人が文章を書かざるを得ない状況とはどのような状況であり、その状況下で書かれた文章にはどういう力が、または、特徴があるのかを探っている。ここでは必ずしも、文法的に正しい文章やコンテクストに合った文章だけを材料としない。また外国語である英語とか、母語とかの区別もあまり意識しない。現時点の研究会で一番多く指摘されているのが「対話者」の存在である。そして、どうも、「よい文章」というものは、「対話者」とのやり取りの中で生み出されるものであるようだと考えている。
 「英語で文章がかけるように指導すること」に関しては、最近の論文も積極的に参考図書として読んでいる。研究会のメンバーは高校であれ、大学であれ、全員が英語を教えている。そして多種多様な教育環境で英語を教えているが、全員がライティングの効果を信じている。たとえば、「ライティングがリーディングの力を高める」とか、「スピーキング力を高めるためにもライティングは必要である」というようにライティングの効果を信じている。そしてライティング指導の究極の目標は学習者が自分の力でライティング力を高めていくことだと信じている。
 どんな教育機関で教えようと「ライティング力を高めるには教師の支援は不可欠である」と信じ、その支援の仕方を模索するのがこの研究会の目標である。

 

活動報告・活動予定

活動報告:
  2019年度は「学習者の成長を促すライティング授業」とは、どんな授業かを模索した。第一回目では、体験の力、ライティングと「体験」、ライティングを研究する理由について自由に語った。第二回目では、1)現在研究を対象としている授業の状況、2)教師が社会に関わる必要性などを話し合った。第三回目からはGroup dynamics in the language classroomやThe dynamics of the language classroom などの参考文献を講読した。第四回目は各自の研究活動報告を行った。第五回目は高校で教える会員がディスカッションを目指した授業について発表した。また、「英文を書かせる際には小学校低学年に伝える事を意識しながら書かせた。」や、「直訳等を避けるたびに、読めない単語は使用しないなどの指導をした。」などの発表があった。
活動予定;
 2020年度は意外な幕開けとなった。コロナ禍でオンライン授業をせざるを得ない状況が続いている。そこで、研究会では「オンライン授業とライティング指導」を共通テーマとして各自の報告から始めたいと考えている。

 

代表・副代表

 代表:木村友保(名古屋外国語大学名誉教授)・副代表:佐藤雄大(名古屋外国語大学)

 

入会方法
連絡先:木村友保(名古屋外国語大学名誉教授)  kimuratomoyasu0113[AT]gmail.com
[AT]は@に置き換えてください

 


【授業学研究会(中部)】
Developmental Education Chubu Chapter

 

研究会概要

 日頃の授業を認知科学的・社会文化的アプローチで分析し、学習者・教授・教員をダイナミックなシステムとして研究しています。また関東支部、関西支部の「授業学研究会」とも共同して全国的に授業学を推進しています。

 

研究会代表・副代表

 代表:佐藤雄大(名古屋外国語大学) 副代表:森明智(愛知工科大学)

 

入会方法

 連絡先:佐藤雄大(名古屋外国語大学)

 t-sato[AT]nufs.ac.jp

 [AT]は@に置き換えてください

 


【多文化共生と英語教育研究会】

 

  「多文化共生と英語教育研究会」は前身の「言語アセスメント研究会」を閉会して2014年4月に新たに設置された研究会です。しかし新旧研究会の関心領域は大いに重なっており、「『多文化・多言語社会』『言語政策』『国際英語論』『言語アセスメント』をキーワードにグローバル化した現代社会のニーズに直結した視点で日本の大学英語教育を捉えなおす」という趣旨において、共通性と継続性をもっています。旧研究会が「言語アセスメント」という「研究手法」に焦点を当てていたのに対し、新研究会はその「研究内容」により焦点を当てている点に相違があり、活動内容の一層の透明化を図ることを意図して設置されました。
 本研究会では、多文化共生時代の外国語教育や英語教育のあり方について、多角的なアセスメントと提言を行ってきており、2014年3月1日には、中部支部定例研究会にて、「観光と英語教育:現状のアセスメントと課題」と題する研究会発表を行い、8月のJACET全国大会では「観光地における多言語サービスの実態と大学観光英語教育のアセスメント」と題してポスター発表を行いました。「内なるグローバル化への対応と英語教育」が近年の本研究会の中心テーマとなっており、国内における多文化多言語化がどの程度進んでいるのか、英語教育はどのような方法で内なるグローバル化に対応すべきか、社会言語学や言語政策の視点と関連づけた研究を実施しています。全国大会では「観光英語の現状」をめぐる分析と提言に例年以上に多くの方々が関心を寄せて下さいました。「観光英語」をカリキュラムに取り入れる大学が増えていることも背景にあるのではないかと感じています。

 今後の活動としては、多文化共生と英語教育をテーマとする出版物をまとめること、多文化共生に関する総合的な調査活動を実施すること、などが当面の目標です。どのメンバーも例外なく多忙であり、京都や宮崎など遠方のメンバーも参加しているため、なかなか全員そろっての会合が開催できないことが悩みではありますが、メールなども駆使しつつ、怠惰な気持ちを引き締め、互いの研究意欲を刺激しあえるところが研究会の良さであると感じています。

 

代表:小宮 富子

 


【最新言語理論に基づく応用英語文法研究会】
SIG on Applied English Grammar based on the Latest Linguistic Theories

 

研究会概要

 本研究会は,最新の言語研究――生成文法理論,認知言語学,語彙意味論,機能主義言語学,コーパス言語研究等の成果から得られる知識を教育現場で応用できるように整形し,従来の学校文法(学習文法)では一面的に捉える傾向が見受けられる文法現象や構文に対して,多面的アプローチによる説明と導入の可能性を探求することを研究テーマとする。それを実現し,応用する分野として,大学英語教育における英語教員養成にも着目し,実際に英語を教える状況において,その支柱となる英語力の涵養を支援する学習英文法を開発することを視野に含めて,研究会活動に取り組んでいる。その成果として,2014年度より6年連続して,JACET国際大会(第53-58回大会)においてシンポジウムを企画・実施してきた実績がある。※詳しくはJACET本部の研究会サイトをご覧ください。

 

研究会代表・副代表

 代表:大森裕實(愛知県立大学) 副代表:今井隆夫(南山大学)

 

入会方法

 連絡先:研究会代表者または副代表者

 yujitsu[AT]for.aichi-pu.ac.jp

 [AT]は@に置き換えてください