2025年度JACET中部支部第2回定例研究会参加申し込み
三寒四温の候、体調管理が難しい時期ですが、皆様におかれましてますますはご健勝のことと拝察いたします。来る3月7日(土)、愛知大学名古屋キャンパスにて2025年度JACET中部支部 第2回定例研究会を開催いたします。今回は研究発表と英語を通したネットマナーの在り方の学習を中心としたワークショップ、クロスメディアを活用した英語学習の可能性についての講演など興味深い内容で開催いたします。研究会終了後は懇親会も予定していますので、今年度最後の定例研究会にぜひ皆様奮ってご参加ください。

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この度、JACET中部支部では、2026年3月7日(土)開催の定例研究会に向けて、発表者を募集いたします。教育や研究に関するオリジナルの論文やプロジェクトをぜひご提出ください。この大会は、言語教育の最新の動向を探り、共有し、意見交換を行う貴重な機会となりますので、皆様のご参加を心よりお待ちしております。
研究会詳細
日時:2026年3月7日(土)
場所:愛知大学 名古屋キャンパス
https://www.aichi-u.ac.jp/profile/campus/nagoya
基調講演
「クロスメディアを活用した学習研究の紹介」
尾関智恵氏
岐阜大学 高等研究院航空宇宙生産技術開発センター 准教授
岐阜大学 博士(工学)取得。
問題解決方略の創出・多様な学習活動の促進が期待できるヒトとロボットの社会的関係をデザインするため、ヒューマンエージェントインタラクション・ヒューマンロボットインタラクション研究を進めている。焦点を当てているのは向社会的行動と服薬アドヒアランスで、社会的相互作用の中でこれらの行動やモチベーションが発生するかのメカニズムを調査している。同時にロボット開発技術者教育・人材育成の更なる向上を目指している。専門は認知科学(HAI、HRI、問題解決、熟達化、学習科学)、情報科学、教育工学。
ワークショップ
授業学研究会(中部)
問い合わせ先/Contact:
jacetchubu@gmail.com
プログラム詳細
一般社団法人大学英語教育学会(JACET)中部支部
2025年度第2回定例研究会・講演会 プログラム
日時:2026年3月7日(土)13時30分~17時00分
会場:愛知大学 名古屋校舎 講義棟3階 L307、L310 教室
参加方法:JACET中部支部ホームページ(https://jacet-chubu.org/studygroup/)より、事前に参加申し込みをお願いします(参加無料)
L307 13時30分~13時35分
開会挨拶 支部長: 藤原 康弘(名城大学)
第1室 L307 司会:今井 隆夫(南山大学)
【研究発表】13時40分~14時10分
Students’ perceptions of English usage in high school English classes and university EAP courses OYABU Kana(Kanazawa University)
【研究発表】14時15分~14時45分
第二言語理解における事前知識の役割と言語能力測定の再検討―日本人・ドイツ人における正情報/誤情報設問の比較― 安藤 百花(名古屋市立大学・学部生)
第2室 L310 司会:藤田 賢(愛知学院大学)
【研究発表】13時40分~14時10分
音読と黙読の記憶定着への効果 酒井 日陽(名古屋市立大学・学部生)
【実践報告】14時15分~14時45分
英語プレゼンテーション実践における学生の自己評価基準の形成― 肯定的評価と課題意識の併存に着目して ― 松家 鮎美(岐阜薬科大学)
L307 14時55分~15時35分
【研究会ワークショップ】「授業学研究会(中部)」
「メディア英語科目のデジタルリテラシー」
吉枝 恵(愛知淑徳大学)
L307 15時40分~17時00分
【講演】司会: 佐藤 雄大(名古屋外国語大学)
「クロスメディアを活用した学習研究の紹介」
尾関 智恵(岐阜大学)
L307 17時00分~17時10分
閉会挨拶 副支部長 梶浦 眞由美(名古屋市立大学)
発表概要
第1室 L307 司会:今井 隆夫(南山大学)
研究発表 13時40分~14時10分
Students’ perceptions of English usage in high school English classes and university EAP courses
OYABU Kana(Kanazawa University)
This study investigates first-year university students’ perceptions of English education in high school and in their first-year English for Academic Purposes (EAP) courses. The academic year 2025 marks the first cohort of students who entered university after completing their secondary education under the new Course of Study set by the Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology (MEXT, 2018). Although the Course of Study outlines English language education at school, students’ actual learning experiences may differ. A questionnaire was administered in October 2025 to 527 first-year students enrolled in a national university in the Chubu/Hokuriku area of Japan. The results indicate that instructors and students in the university EAP courses used substantially more English and engaged more frequently in oral interaction activities while high school English classes emphasized more receptive skills and translation. These differences suggest that despite the MEXT directive to use mainly English in class, students may lack such experience and require more explicit transitional support—such as orientation to course expectations, scaffolding for interactive tasks, and targeted practice in classroom English—to help them adjust successfully to the linguistic and pedagogical demands of university-level EAP instruction.
研究発表 14時15分~14時45分
第二言語理解における事前知識の役割と言語能力測定の再検討―日本人・ドイツ人における正情報/誤情報設問の比較―
安藤 百花(名古屋市立大学・学部生)
第二言語理解において、学習者が有する事前知識や常識が、理解を促進する場合と阻害する場合がある点に着目し、その影響を実験的に検討した。先行研究において英語と系統的・類型的に近縁とされるドイツ語と、距離があるとされる日本語の言語背景の差に着目し、英語を第二言語とする日本人およびドイツ人学習者を比較対象にした上で、正情報設問(読解内容が既有の一般知識と一致する設問)と誤情報設問(読解内容が既有の一般知識と不一致である設問)を含むリーディングおよびリスニング課題を実施した。両国籍に共通して、誤情報設問の正答率は正情報設問よりも大きく低下した。これは、誤情報設問では事前知識に基づく推測が通用せず、入力情報を精緻に処理し、ボトムアップ処理によって文中情報と事前知識を適切に照合・選択する能力が強く求められるためと考えられる。また、読解聴解の技能差が小さいドイツ人に比べて、リスニングが苦手な日本人学習者では誤情報設問においてのみ技能差が明確に現れ、処理の精度が習熟度によって左右されることが示唆された。さらに、日独両群において、誤情報設問では課題難易度の上昇に伴う得点低下が一貫して観察され、TOEICスコアとの有意な関連も確認された。以上より、事前知識に依存しにくく、入力情報の精密な処理を要求する誤情報設問は、第二言語における実際の言語処理能力および習熟度を、正情報設問よりも的確に反映することが示された。つまり、必ずしも誤情報設問そのものを用いなくとも、常識や事前知識から容易に推測できず、内容の展開や説明が予測しにくい問題の方が、学習者に対して入力情報の精密な処理を要求する点において、英語の熟達度を計測する上でより有効である可能性が示唆された。本研究は、第二言語能力評価における設問設計に新たな視点を提供するものであると考える。
第2室 L310 司会:藤田 賢(愛知学院大学)
研究発表 13時40分~14時10分
音読と黙読の記憶定着への効果
酒井 日陽(名古屋市立大学・学部生)
本論文は、単文または英単語の学習時において、音読または黙読が記憶定着にどのような効果を与えるかについて調査した。実験では、参加者51名に対し、単文を黙読または音読で暗記した後、単文を穴埋めするテスト、英単語を音読または黙読で暗記した後、覚えた単語を意味通りに選択するテストを行った。テストの結果は、単文課題において音読条件または黙読条件の平均点から、有意な差は見られなかった。一方で、単語課題においては、音読条件または黙読条件のテストの平均点は、黙読条件のほうが音読条件よりも得点が高く、2つの条件において有意な差が認められた。また、学習スタイルの好みを考慮し、参加者を「音読好き」「黙読好き」に分けて分析を行うと、単語課題では有意な差はなかったものの、単文課題では「音読好き」において有意な差が見られた。単語の暗記という、理解を含まない「暗記」だけのプロセスにおいては、音読よりも黙読のほうが優位に働く一方で、単文課題のように文構造を理解するというプロセスにおいては、学習者それぞれの学習スタイルの好みが影響を与えると考えられる。参加者が読みにくいと判断した単語の正答率は、音読条件、黙読条件の両方において、読み易いと判断された単語の正答率よりも低く、有意な差が見られたことから、黙読条件においても、頭の中で音読同様に構音リハーサルが行われている可能性が示唆された。
研究発表 14時15分~14時45分
英語プレゼンテーション実践における学生の自己評価基準の形成― 肯定的評価と課題意識の併存に着目して ―
松家 鮎美(岐阜薬科大学)
本研究の目的は、英語プレゼンテーション経験を通して、学生が自身の発表をどのような観点から捉えるようになるのかを明らかにすることである。本研究では、学習初期段階にある学習者が、発表経験を通してどのような自己評価基準を形成していくのかに焦点を当て、大学1年生を対象に英語プレゼンテーション活動を実施した。発表後に、選択式アンケートおよび自由記述を用いてデータを収集し、量的傾向の把握と記述内容の質的分析を行った。その結果、選択式アンケートでは、発表に対する肯定的な自己評価が多く見られた一方、自由記述では、発表を振り返る中で課題や改善点が具体的に言語化されていた。特に、英語の正確さや流暢さといった言語面よりも、構成の明確さ、簡潔な表現、イントネーション、聞き手への配慮、グループでの協働的な準備過程などが、自己評価の重要な観点として挙げられていた。以上の結果から、英語プレゼンテーション経験は、発表結果に対する主観的な捉え方にとどまらず、発表の質を多面的に捉える評価観を形成する機会となっていることが示唆される。
研究会ワークショップ 14時55分~15時35分
【授業学研究会(中部)】
メディア英語科目のデジタルリテラシー
吉枝 恵(愛知淑徳大学)
メディア英語科目では、学生にとって日常の一部のようになっているSNSに、彼らが英語で投稿する活動を実施しています。
今季は投稿にあたり、学生の半数がAIを使用しました。ワークショップでは、その際に行ったリテラシー教育を、投稿体験をしながら紹介します。参加者の皆様にはAIによる画像の作成をしていただき、投稿までのステップでどのようなデジタルリテラシーがリスクを減らし、安全な英語活動として実施できるかご一緒に考察したいと思います。
基調講演 15時40分~17時00分
クロスメディアを活用した学習研究の紹介
近年、メタバースや触覚技術(ハプティクス)、マルチモーダルインタフェースといった新たなメディア技術が急速に発展しており、学習環境のあり方を大きく変えつつあります。本講演では、これらの技術を用いた実践研究の事例を紹介しながら、複数のメディアをまたいで学習体験を設計する「クロスメディア学習」の認知科学的な意義について議論します。特に、言語学習との関連に着目し、身体性や感覚的フィードバックが外国語習得にどのような影響を与えうるか、また仮想空間を含む多様なメディア環境が学習者の動機づけや認知処理にもたらす新しい側面について考察します。
【講師紹介】
尾関 智恵(おぜき ともえ)
岐阜大学 博士(工学)取得。
問題解決方略の創出・多様な学習活動の促進が期待できるヒトとロボットの社会的関係をデザインするため、ヒューマンエージェントインタラクション・ヒューマンロボットインタラクション研究を進めている。焦点を当てているのは向社会的行動と服薬アドヒアランスで、社会的相互作用の中でこれらの行動やモチベーションが発生するかのメカニズムを調査している。同時にロボット開発技術者教育・人材育成の更なる向上を目指している。専門は認知科学(HAI、HRI、問題解決、熟達化、学習科学)、情報科学、教育工学。
会場のご案内
〒453-8777 名古屋市中村区平池町4-60-6
お越しの際は、公共交通機関をご利用ください。
鉄道をご利用の場合 : 「名古屋」駅より徒歩約10分
あおなみ線「ささしまライブ」駅下車 歩行者デッキ直通
近鉄「米野」駅下車 徒歩約5分
バスをご利用の場合: ささしまウェルカムバス「ささしまライブ」下車
名鉄バス「愛知大学前」下車
名古屋市営バス「ささしまライブ」下車
懇親会のご案内
場所:Osteria L’amante Nagoya Global Gate
参加費:5,000円程度
懇親会申し込み期限:2026年3月5日(木)
準備の都合上、参加ご希望の方は上記締め切り日までに、JACET中部支部ホームページよりお申し込みください。情報交換・意見の場として、多くの方々のご参加をお待ちしております。なお、当日のキャンセルはご容赦ください。
事務局からのお知らせ
☆ JACET中部支部2026年度JACET中部支部大会を2026年6月27日(土)に日本アジア英語学会(JAFAE)と共催(同6月28日(日)開催)で開催します。
研究発表申し込みに関する詳細は、中部支部ホームページにて既に案内しております。
どうぞ皆様、日ごろの研究成果をご発表いただけますようお願いいたします。
お問い合わせは、JACET中部支部事務局までお願いします。
支部事務局: 愛知工業大学 藤村敬次研究室内 jacetchubu@gmail.com
Meeting Details
Date: Saturday, March 7, 2026
Venue: Aichi University, Nagoya Campus
Campus Information
Keynote Speech
“Introduction of Cross-Media Learning Research”
Tomoe Ozeki (Associate Professor, Tokai National Higher Education and Research System Intelligent Production Technology Research & Development Center for Aerospace, Gifu University)
Bio: She received her Ph.D. in Doctor of Philosophy in Engineering from the Gifu University. Her research focuses on to design human-robot social relationships that foster problem-solving strategies and diverse learning activities. In recent years, she has been examining prosocial behavior and medication adherence, investigating the mechanisms by which these behaviors and motivations emerge within social interactions. Simultaneously, she aims to further enhance robot development engineer education and human resource development.
JACET Chubu Chapter Regular Study Meeting Committee
Contact: jacetchubu@gmail.com
Program Details
プログラムの詳細は以下にてダウンロードができます。
定例研究会実行委員会
事務局からのお知らせ
お問い合わせは、JACET中部支部事務局までお願いします。
支部事務局: 愛知工業大学 藤村敬次研究室内 jacetchubu@gmail.com
過去記録